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【花火の豆知識】
花火の歴史と種類、「たまや」という理由は?
夏の風物詩である「花火」。
自宅で家族や友人と楽しんだり、花火大会に行ってダイナミックな花火を見物したり、夏の楽しみの一つです。
この花火ですが、いつ頃誕生したものかはご存知でしょうか。
また、なぜ「たまや」というかけ声をかけるのかは知っていますか。
花火にまつわる疑問を教えてもらいました。
≪花火の歴史≫
■花火とは
花火とは、法律用語では「煙火(えんか)」と呼ばれ、火薬類を燃焼または爆発させることにより、光や音、煙を発生させるものを指します。
花火大会などでおなじみの観賞用の他、運動会やお祭りの合図で使用される音だけの信号としても用いられています。
■花火誕生の歴史
遡ると、花火は秦の始皇帝時代に万里の長城で通信手段として使用された「のろし」や、火薬の発明が起源だと言われています。
当初の花火は今に比べると原始的なもので、今の形に近い近代の鮮やかな花火は、14世紀のイタリアでキリスト教のお祭りの見世物として使用されたのがルーツです。
■花火を最初に観た日本人は?
天正17年(1589年)、伊達政宗が米沢城で花火鑑賞をしたという記録が残っています。
日本へは戦国時代(16世紀)に南蛮人によって伝えられましたが、当初は火薬として鉄砲に使用されるほか、合戦の合図である「のろし」として使われました。
その後、江戸時代の慶長18年(1613年)、イギリス国王ジェームス1世の使者や明(中国)の商人が駿府城で徳川家康に花火を見せたという記録も。
やがて花火は諸大名の間で流行し、庶民にも広がっていきました。
花火の流行とともに花火が原因の火災も多発したことから、幕府は花火の禁止令を出し、特定の場所でのみ鑑賞・実施できるものとなります。
花火の許可が下りたもののうち隅田川下流での「両国川開き花火」は、いまの花火大会のもとになったと言われています。
■「たまや」と言うのはなぜ?
江戸時代、花火が庶民にも広がってきた頃には「花火師」や「花火売り」という職業も誕生しました。
特に活躍した花火師(花火を製作する職業)には、「鍵屋弥兵衛」や「玉屋市郎兵衛」などの名があげられます。
この玉屋市郎兵衛は業務上の事故から、一代で商売を終えることとなり、江戸を後にしました。
「たまや」というかけ声は、江戸を去った玉屋市郎兵衛の屋号をとり、エールを送る意味でかけられたといいます。
また、「かぎや」よりも語呂が良かったことも理由と言われています。
人気ライバル店の「玉屋(たまや)」と「鍵屋(かぎや)」。
見物客は、自分がひいきにしているお店の花火が上がった時に、それぞれ掛け声をかけたのが由来となっています。
「玉屋」と「鍵屋」への声援が、現代までも受け継がれているってすごいですね。
■花火の「尺玉」ってなに?
日本では、花火玉のサイズに尺貫法の寸(約3.3cm)を使っています。尺玉=1尺であり、直径約30cmほど。
号数に置き換えると、10号玉となります。
尺玉が開花した時の大きさは直径約320m!
東京タワーサイズ(333m)の特大花火であり、迫力満点です。
ちなみに、3尺玉(30号玉)ともなると、直径約550mでスカイツリー(634m)にせまるほどの大きさになります。
夜空に打ち上がると思わず歓声を上げてしまう、迫力満点で美しい花火を堪能したいですね。
≪花火の種類≫
■打ち上げ花火
花火はその種類を大きく分けると、花火大会などで見る「打ち上げ花火(正しくは『打揚花火』)」「仕掛花火」と、一般家庭で楽しめる「がん具花火」に分けられます。
打ち上げ花火はさらに「割物」「ぽか物」「半割物」に分類できます。
割物は星(光や色彩、煙を出す部分の火薬)が四方八方に飛ぶもの、ぽか物は上空でくす玉のように2つに割れ部品などを放出するもの、半割物とは上空で開きその後多くの小さな花(後述の牡丹、菊など)が一斉に開くものを指します。
それぞれには一発ごとに「菊」「牡丹」など、花火が開いてから消えるまで、どんな現象をあらわすかを表現した「玉名(ぎょくめい)」という花火の名前が付けられています。
■仕掛花火・がん具花火
仕掛花火とは、「ナイアガラの滝」や「文字仕掛」などに代表される、地上に花火と装置をセットして点火する観賞用花火のことです。
またこの他にも、「がん具花火(別名おもちゃ花火)」と呼ばれる、一般家庭で使用できる花火もあります。
メーカーによって何百種類もあるので全てを把握するのは難しいですが、有名な「吹き出し花火」「線香花火」「ねずみ花火」などは全てこのがん具花火に含まれます。
また、花火には夜に使用される「夜もの花火」の他、昼間に信号などとして使用される「昼もの花火」があります。
■花火の原価
気になる打ち上げ花火の原価ですが、実は算出しようがありません。
これは、店で売っているものではなく、花火の運搬費や打ち上げる手間などを踏まえて価格が決まるため。
もし個人が花火を打ち上げたい場合は、メッセージ花火の申し込みを受け付けているイベントに参加したり、日本煙火協会の会員(花火師)を探して直接依頼したりするという方法があります。
いずれも価格はケースバイケースとなります。
■花火を打ち上げるのに資格は必要?
花火師としての法的な資格はありませんが、日本煙火協会では技能証明のための手帳を発行しています。
「煙火消費保安手帳」の制度を設けて、ほとんどの花火師にはその手帳を保持してもらっているそうです。
いわばダイビングのライセンスのようなものですね。
≪日本三大花火大会ってどこ? 2023年の開催情報もチェック≫
各地で開催される花火大会の中でも、特に歴史が深いことや規模が大きいことで有名なのが「日本三大花火大会」。
まずは三大花火大会の歴史や見どころをご紹介していきます。
1.全国花火競技大会「大曲の花火」|秋田県大仙市
2.長岡まつり大花火大会|新潟県長岡市
3.土浦全国花火競技大会|茨城県土浦市
≪全国花火競技大会「大曲の花火」|秋田県大仙市≫
全国花火競技大会「大曲の花火」は、秋田空港から車で1時間ほどの秋田県大仙市で開催されている花火大会。
歴史は明治43年(1910年)にまでさかのぼり、大仙市にある秋田諏訪宮という神社の祭典の余興であった花火競技大会「奥羽六県煙火共進会」から始まりました。
100年以上の歴史を誇る、由緒ある花火大会です。
大曲では、夏の全国花火競技大会を中心に、季節ごとに異なるテーマで大曲の花火を展開しており、オールシーズンで花火を楽しめます。
毎年8月に開催される全国花火競技大会は、昼花火の部で5号玉5発、夜花火の部で10号玉2発と創造花火により、参加する28の花火業者が技を競う、花火師日本一を決める大会です。
昼花火の部が開催されるのは、全国でも大曲のみ。
日本各地の花火師が趣向を凝らした花火を堪能でき、迫力満点です。
2023年の全国花火競技大会「大曲の花火」は、8月26日に開催が決まりました。
毎年多くの人で賑わう大会なので、気になる方は早めに確認しておきましょう。
≪長岡まつり大花火大会|新潟県長岡市≫
新潟空港からバスで約1時間30分の距離にある新潟県長岡市。
日本一長い川が流れる信濃川の河川敷で開催される「長岡まつり大花火大会」は、圧巻のスケールを体感できる花火大会です。
明治12年(1879年)に、長岡にある千手町八幡様のお祭りで、遊郭関係者が資金を出し合って350 発の花火を打ち上げたことが始まりといわれています。
その後全国に知られるようになりますが、太平洋戦争により大会は中止に。
長岡は、昭和20年(1945年)8月1日の長岡空襲で大きな被害を受けましたが、翌年の8月1日、長岡まつりの前身となる「長岡復興祭」が開催されます。
昭和22年(1947年)に慰霊と復興を願い花火大会が復活し、その後「長岡まつり」と名称を改め現在に至ります。
長岡まつり大花火大会は、近年100万人以上が訪れる大規模な花火大会です。
正三尺玉(30号玉)、延長650メートルにわたるナイアガラ、米百俵花火・尺玉100連発、開花幅約2キロにも及ぶ「復興祈願花火フェニックス」など段違いの規模を誇ります。
2023年の長岡まつり大花火大会は、8月2日、3日に開催されます。
観覧会場内は全席有料席で、花火会場には観覧チケットをお持ちの方のみ入場可能となっています。
観覧チケットの情報や販売スケジュールの詳細は、長岡まつりのwebサイトでご確認ください。
≪土浦全国花火競技大会|茨城県土浦市≫
「土浦全国花火競技大会」は、スターマイン(速射連発)日本一を決める大会といわれることもあり、花火師が多種多様な花火を組み合わせ、華やかで迫力満点なスターマインを打ち上げます。
大会はスターマインの部・10号玉の部・創造花火の部の3部門に分かれています。
土浦全国花火競技大会が始まったのは大正14年(1925年)。
土浦市にある神龍寺の24代住職が、航空隊殉職者の慰霊と関東大震災後の不況で疲弊した経済を活性化するために、私財を投じ霞ヶ浦湖畔で開催しました。
2023年の土浦全国花火競技大会は、第92回大会として11月4日に開催されます。
有料観覧席が用意され、販売方法や販売開始時期についてはwebサイトで公開される予定。
迫力と見応えのある花火大会なので、今後の発表に注目です。
迷惑メールの見分け方
迷惑メールは日々進化し続けており、時には正規のメールと見分けがつかないこともあります。しかし、以下のポイントに注意を払うことで、迷惑メールを見分け、リスクを避けることが可能です。
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件名と内容の矛盾を警戒
件名が緊急を要するものの、内容が関連しないか一般的なものであれば注意が必要です。
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差出人のメールアドレスをチェック
正規の企業や機関は専用ドメインを使いますが、迷惑メールは似たドメインに誤字があることが多いため、メールアドレスの確認が重要です。
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リンクと添付ファイルに注意
知らない人からのメールに含まれるリンクや添付ファイルは開かないようにしましょう。これらはマルウェアの配布方法です。
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言語の不自然さを確認
迷惑メールは文法やスペルの誤り、不自然な表現が多いため、これに警戒してください。
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個人情報の要求に応じない
正規の企業はメールで直接個人情報を要求することは少ないので、そのような要求があった場合は企業に直接問い合わせて確認しましょう。
受信した迷惑メールを ご共有ください
ご共有いただいた情報は中身をチェックし、サイトへ公開いたします。公式メールか迷惑メールかが判断つかなくても弊社が公開判断をいたしますので、どんな情報でもお寄せください。
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